帝京大が連覇 第2期黄金時代だ!圧巻11トライで決勝史上最多73得点&53点差

 歓喜の帝京大フィフティーン。左下は相馬監督
 前半、先制トライを決める帝京大・高本幹
 試合終了間際、トライを決める帝京大・戒田
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 「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大73-20早大」(8日、国立競技場)

 帝京大(関東対抗戦1位)が早大(同3位)に73-20で圧勝し、2大会連続11度目の優勝を決めた。11トライを奪い、ともに決勝史上最多の73得点、53点差で大勝した。帝京大は前半キックオフからノーホイッスルトライを奪い、7-12の同22分にフランカー青木恵斗(2年)のトライと直後のゴールで逆転し、突き放した。元日本代表の相馬朋和監督(45)にとっては、岩出雅之前監督(64、現帝京大スポーツ局局長)から指揮官を引き継いだ初年度での頂点となった。

 圧倒的な強さで頂点にたどり着いた。ノーサイドの瞬間、赤い歓喜の輪ができあがり、体重130キロの相馬監督は帝京大フィフティーンの手により胴上げで11度舞った。

 「監督として一体自分は何をしたのか」。涙はなく、うれしい気持ちと同時に就任初年度が回想された。主将のCTB松山千大(4年)は「優勝するためにハードワークをしてきた。メンバー外(の選手)も全員で戦った結果。今まで支えてくれた、たくさんの仲間に感謝したい」とうれし涙を流した。

 序盤から攻めた。前半2分にはマイボールのキックオフから敵陣深くまで入ると、SO高本幹也(4年)がいきなりノーホイッスルトライを挙げた。一時は反則から失点が続き逆転を許したが、7-12の同22分に青木のトライから3連続トライ。後半も6連続を含む7トライで計11トライを奪った。

 圧巻の73得点で53点差。決勝では天理大による最多の55得点を2大会ぶりに更新し、点差も14年度大会で自らが記録した47点差を8大会ぶりに塗り替えた。「本当に素晴らしいプレーを見せてくれた。点差はあまり意識していない」と相馬監督。自分たちのラグビーを貫いた結果だった。

 相馬監督にとっては、帝京大を強豪に押し上げた岩出前監督の後任として初年度での優勝。今季は練習などでもサポートを受け、時間をかけて引き継いできた。岩出氏は「よく頑張った」とねぎらい、「伴走はきょうまで。ばんばん本音で学生とぶつかって」と期待。指揮官が代わっても黄金時代は続いていく。

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