大坂なおみが妊娠公表 今季全休、来年ママで全豪出場意欲
女子テニスの元世界ランキング1位で四大大会通算4勝の大坂なおみ(25)=フリー=が11日、自身のSNSで第1子を妊娠したことを公表した。昨年9月の東レパンパシフィック・オープンを最後に実戦から離れており、16日開幕の全豪オープンも欠場を発表していた。今季は休養するが、出産後も現役を続ける意向で、来年の四大大会初戦となる1月の全豪オープン出場への意欲を示した。
大坂が突然の吉報で世界を驚かせた。日本時間の12日未明、SNSで胎児のエコー写真とみられる画像を投稿。「将来たくさん楽しみなことがあって、その1つは自分の子供が私の試合を見て『あれが私のママだよ』と誰かに言うこと」などと喜びの声をつづった。
大坂は米人気ラッパーのコーデー(25)との交際を明らかにしている。米ビルボード誌はコーデーが父親であることを代理人が認めたと報じ、コーデーのレーベルもインスタグラムで祝福。また、WTAや四大大会主催者も祝意を示した。
今季は全休する意向だが、「コートに戻るのが待ちきれない」と意欲。テニス界ではセリーナ・ウィリアムズ(米国)やビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が出産後に復帰している。日本スポーツ界では柔道の谷亮子さんやバレーボールの荒木絵里香さんらが出産後も五輪で活躍。レスリング五輪女王の金城(旧姓川井)梨紗子も出産を経てパリ五輪挑戦を明言するなど、ママアスリート活躍の機運は高まっている。
大坂は20歳でグランドスラムを初制覇するなど若くして頂点に駆け上がったものの、2021年5月には「うつ」を告白。最近は不振に苦しんだが、コートを離れ「人生をささげたこの競技に新たな愛と感謝をもたらしてくれた」とつづった。
「人生は毎日が新たな挑戦と喜び。良い目的で前進し続けさえすれば自分の道が開ける」。黒人差別反対運動の支援やメンタルヘルスへの問題提起など従来のアスリートの枠を超え、独自の活動を展開してきたカリスマ。ママになってのカムバックには、さらなる注目が集まる。