元アマ横綱のDL花田秀虎「チャンスをつかめるように準備する」アイビーリーグ選抜戦へ練習

 練習する全日本選抜DL花田秀虎(中央)=川崎市内
 試合形式の練習に臨む全日本選抜DL花田秀虎(中央)=川崎市内
 練習後のハドルに参加する全日本選抜DL花田秀虎(51)=川崎市内
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 「アメフト・日米ドリームボウル、全日本選抜-アイビーリーグ選抜」(22日、国立競技場)

 全日本選抜は15日、川崎市内で練習を行った。2020年の全日本相撲選手権を制した元アマチュア横綱で、相撲からアメフトに転向したDL花田秀虎(日体大休学中)は、アイビーリーグ選抜戦へ「1プレー出られるかどうかも分からないが、チャンスが来たときにいつでもつかめるように準備したい」と意気込んだ。

 今回の全日本選抜は、社会人Xリーグの外国籍選手も含めた国内でプレーするトップ選手で構成される。そんなメンバーとの練習で花田は「フィジカル、当たりの面では全然問題ない」と自信を見せるが、一方でより実戦的な動きとなると話は別だ。

 「相撲はサインがなくて、自分の個の力で相手に勝つことに重きを置く。アメフトは後ろにLBがいて、横(のDL)との連係も取って。絶対にサインを間違えちゃいけないし、柔軟な対応もしなきゃいけない」

 昨年7月末に相撲からアメフトに切り替え、Xリーグ富士通の練習に参加するなどしてきた。10月には大学を休学。その後は富士通の練習とトレーニング、さらには法大、早大、東大の練習にも参加した。ただ試合の中で求められる周囲と連係した動きについては経験不足で「自分の持っている本来の力を、迷っちゃって出せないというのが僕の課題」と自覚する。

 大相撲の横綱になる夢もあるが、今の目標は米4大プロスポーツでは唯一、日本人選手が誕生していないNFL入り。今後は米大学への編入や、NFL以外のプロチーム参加、NFLの国際的な育成選手を決める選考会参加などを選択肢にするが、その前にアイビーリーグ選抜戦がある。

 「試合に出られたら迷うことなく、悩むことなく思い切ってやりたい。そのためにはアサイメントを覚えるとか、相手の大学生のビデオを見るとかしっかり準備して。後悔しないように」。残り1週間で最善を尽くす。

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