綿貫陽介 四大大会デビュー星 72年の田辺清以来の快挙も「ゴールは優勝すること」
「テニス・全豪オープン」(16日、メルボルン)
四大大会初戦が開幕し、男子シングルス1回戦で予選から四大大会初出場を果たした綿貫陽介(24)=フリー=が世界59位のアルトゥール・ランデルクネク(フランス)に3-0で快勝。第31シードの西岡良仁(ミキハウス)は世界69位のマイケル・イマー(スウェーデン)にストレート勝ちし、2回戦に進出した。同94位のダニエル太郎(エイブル)はエルネスト・エスコベド(メキシコ)を3-1で破った。女子の内島萌夏(安藤証券)は1-2で敗退した。
ブレークポイントすら許さなかった。綿貫は日本男子シングルスで、1972年全豪の田辺清以来となる四大大会初出場勝利を挙げた。
5度のブレークに成功。これまで苦手のフォアハンドのリターンは打球が弱かっただけに、高いレベルでは通用しないと昨年末から強さを意識した。その成果を示し「今、勝てている要因の一つ」とうなずいた。
2018年のウィンブルドンから8度目の挑戦で初めて四大大会の予選を勝ち抜いた。満足かと思いきや「本戦が始まると、ゴールは決勝にいって優勝することと頭が勝手に切り替わった」と大きな夢を口にした。