西岡良仁 四大大会自身初の4回戦進出 ツアー通算100勝も達成「素直にうれしい」
「全豪オープンテニス」(20日、メルボルン)
男子シングルス3回戦で第31シードの西岡良仁(27)=ミキハウス=が世界ランク65位のマッケンジー・マクドナルド(米国)にストレート勝ちし、自身初の四大大会4回戦進出を決めた。1968年のオープン化以降の同種目の日本勢では松岡修造、錦織圭(ユニクロ)に続いて3人目。女子ダブルスは1回戦で前回大会4強の第10シード、青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組がマグダ・リネッテ(ポーランド)王曦雨(中国)組にフルセットで勝ち、2回戦に進んだ。
手負いの敵を確実に仕留めた。西岡が念願の四大大会ベスト16入り。「今年の最初の目標だった。素直にうれしい」。ツアー通算100勝目に充実の表情を浮かべた。
要所でエースを奪うなどして第1セットのタイブレークを制すると、次セットで同じ27歳の相手の体調に異変が起きる。腹部周辺に治療を受けてプレーを続行したもののサーブ、ストローク共に当初の威力を失った。「どこは打てて、どこは打てないのかも分かりにくい。つかみどころがない」。手探りながらも第2、第3セットで計5ゲームしか許さず、思わぬ圧勝とした。
昨季終盤に2018年以来のツアー2勝目を挙げた。勢いに乗り、18歳で挑んだ14年全米オープンから27度目の出場で四大大会の自己最高成績を超えた。しかも3試合連続のストレート勝ちで「ベスト8へ全力を出せるのはすごく大きい」と手応えを口にした。
今大会の同種目では第1、第2シードが早くも姿を消した。波乱の展開で「誰にでもチャンス。すごい面白い」とさらなる躍進を見据えた。