貴景勝 気迫勝ち!阿武咲との同学年対決制し3敗並んだ 八角理事長「経験の差」
「大相撲初場所・13日目」(20日、両国国技館)
大関貴景勝が2敗で単独トップだった平幕阿武咲を押し出し、3敗を死守して再び首位に並んだ。平幕琴勝峰も阿炎を突き落として3敗をキープ。3敗の3人を4敗の3人が追う展開となり、優勝争いは千秋楽までもつれることになった。関脇豊昇龍は関脇若隆景に敗れ6敗目を喫し、先場所に続く2桁勝利を逃した。
まさに一人大関の意地だ。優勝争いを大きく左右する結びの一番で負けるわけにはいかない。ましてや3連敗はもってのほか-。貴景勝はぎらついた目で闘志満々に阿武咲をにらんだ。
一度は相手の気迫に押されたが、冷静に左からいなし、右の強烈な張り手で形勢逆転。そこからはパワー全開の押しで、一気に土俵下へとふっ飛ばした。八角理事長(元横綱北勝海)は「貴景勝は優勝争いを経験しているから。経験の差でしょう。落ち着いていた」と勝因を分析。大一番を終えて鼻血を流す貴景勝の姿が激闘を物語っていた。
宿命の同学年対決だ。阿武咲とは少年時代から10年以上しのぎを削ってきた。三役昇進は阿武咲の方が先だったが、そこから追いつき、追い越した。幕内での対戦成績は、この日の勝利で12勝3敗となり圧倒している。連敗を脱出し、負の流れはシャットアウト。今場所での綱とりは絶望的だが、藤島審判長(元大関武双山)も「今日の相撲を見ると期待できますよね」と優勝争いでは最有力と占う。
終盤戦になって、激しくもつれる展開となった賜杯レース。ここまできたら大関の威信にかけてもVを譲るわけにはいかない。3場所連続で平幕力士の優勝が続く前代未聞の状況が続く。貴景勝は報道陣のリモート取材に応じず、集中力を極限まで高めている。3度目の幕内制覇へ、全神経を集中させている。





