十両Vの朝乃山“大関相撲”で白星締め 千秋楽は再入幕前進星「終わりじゃない」

 上手投げで北青鵬を破る朝乃山
 十両優勝の表彰を受ける朝乃山(撮影・伊藤笙子)
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 「大相撲初場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 今場所、十両復帰し、14日目に優勝を決めた元大関の朝乃山(28)=高砂=が北青鵬を上手投げで下し、14勝目。春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で2021年11月場所以来、8場所ぶりの幕内返り咲きに前進した。三賞は千秋楽まで優勝争いした平幕琴勝峰が初の敢闘賞、三役で11勝を挙げた小結霧馬山が技能賞を獲得した。

 朝乃山が幕内復帰へ大きな1勝を手にした。最後の一番、身長2メートルのホープ北青鵬を完璧に料理した。立ち合いで素早く右四つに組み止めると、力強く左上手で振って、一気に出て仕留めた。

 「自分より身長のある相手。先に先に攻められた。上手で崩して、体が反応した。休まず攻められて良かった」と貫禄の“大関相撲”。十両優勝にも「通過点です。これで終わりじゃない。また稽古に精進したい」と力を込めた。

 21年夏場所、新型コロナウイルス対策ガイドライン違反となるキャバクラ通いが発覚。6場所出場停止処分を受けた。昨年7月場所で三段目に復帰し4場所目。十両でも格の違いを見せつけ、さらに上だけを見据える。

 千秋楽、自身の取組直前に協会挨拶が行われ、土俵上にそろった三役力士を花道で見ていた。「あそこにいるのは協会の看板。もう一回戻りたい気持ちになった」と三役奪還への思いを強くした。

 春場所は自身が大関昇進を決めた場所。近大出身で大阪は第2の故郷でもある。「来場所も厳しい場所。しっかり稽古して準備して挑みたい」と、勝利を重ねて信頼も地位も取り戻していく。

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