貴景勝 準地元・大阪で綱とり再挑戦に「支えてくれるみんなの夢を背負う」V一夜明け会見
大相撲初場所(22日千秋楽)で3度目の優勝を果たした大関貴景勝(26)=常盤山=が23日、優勝一夜明け会見をオンラインで行った。ケガを乗り越えながら13場所ぶりの賜杯。「この2年、いろんな取り組みもしてきた。回り道した分もあったけど少し手応えを感じることができて無駄ではなかった」と、試行錯誤が実った。
今場所、ハイレベルな優勝なら一気に横綱昇進の可能性もあったが12日目に3敗目を喫して消滅。それでも「やるべきことをやってあとは自信を持ってやるだけ」と、気持ちは切らさなかった。
綱とり挑戦は春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に継続。「常盤山部屋のためにももっと自分が頑張っていくと思うし自分の夢でもある。稽古して謙虚にやっていく。周りで支えてくれるみんなの夢も背負って頑張りたい」と意気込んだ。
兵庫県芦屋市出身で準地元となる大阪で幼少期からの夢をかなえる。大阪は新十両昇進、大関昇進を決めた場所で人生でも分岐点となってきた。「大阪はいろんな経験をさせてもらった。今回もいい経験させてもらえるように東京で2月、しっかり頑張っていきたい」と力を込めた。
前回、優勝後の綱とりは2021年初場所。途中休場となり2勝8敗5休で散った。その失敗は糧になる。「自分の24時間の使い方。それとは別にやはり精神的なものが大事。土俵に上がってもひるまず自信を持てるようなこれだけやったから大丈夫という自信を持てるような精神状態に持っていけるように。日々が大事と思う」と、話した。