貴景勝「四つのような押し相撲」研究重ね進化 V3一夜明け会見
大相撲初場所(22日千秋楽)で3度目の優勝を果たした大関貴景勝(26)=常盤山=が23日、優勝一夜明け会見をオンラインで行い、「四つのような押し相撲」を磨いてきたことを明かした。
突き押し相撲を極めるため、20歳の頃から研究。「突き押しは威力もある面、リスクもある。当たる角度と精神的なことが左右する。四つのような構え、足の持っていき方で押していけば四つのように取れるのではと。そうすれば押し相撲でも安定感が出て来ると思って取り組んだ。もっと馬力を付けて根こそぎ持っていくのが理想だけどそんな甘い世界じゃない」と、究極の突き押しを求めた。
相撲を始めた小学生から押し一本。「体がなかったので突き押ししか勝てる見込みがない。もっと押し相撲を極めたいと思って毎日やってきて、その発想につながった」と、日々、試行錯誤した。
加えて、不利な体勢になっても負けない技術も稽古で取り組んできた。今場所は翠富士(伊勢ケ浜)、明生(立浪)を小手投げで仕留め、千秋楽は琴勝峰(佐渡ケ嶽)をすくい投げで転がし優勝を決めた。「幕内上位に望んだ形にならないことが多い。1年前くらいから取り組んだことが少し出てきてくれた。器用じゃないので、体が勝手に動くまで染みこませないと」。今後も進化を続け、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で綱とりに挑む。