第７１回日本スポーツ賞（読売新聞社制定）の表彰式が２３日、都内のホテルで行われた。大賞にはスピードスケート女子で２２年北京五輪で金メダルを含む４つのメダルを獲得した高木美帆（２８）＝日体大職＝が選出された。ノルディックスキー・ジャンプ男子で北京五輪ノーマルヒル金メダルの小林陵侑（２６）＝土屋ホーム＝がオリンピック特別賞を受賞した。

　小林は「先シーズンは五輪をはじめ、びっくりするような成績が出た」と笑顔。今季は苦戦が続いたが、直近の札幌のＷ杯では３連戦全てで表彰台に乗り、２度優勝と復調気配にある。シーズン後半へ、「またビッグジャンプを見せていけたら」と、力を込めた。

　２月からの国際試合に向けてヨーロッパで合宿中の高木は、表彰式を欠席し、ビデオメッセージを寄せた。北京五輪での活躍などが目立った２２年を、「本当にたくさんのことがありました」としみじみ。「良かったことだけではなく、大変なことやつらいこともたくさんあったのですが、応援してくださる皆さまのおかげで最後まで全力で走り抜くことができた１年だった」と感慨深げだった。