フィギュアスケート男子の２０１４年ソチ、１８年平昌五輪金メダリストで、昨年プロに転向した羽生結弦さん（２８）の７年ぶりとなる自叙伝「蒼い炎３　－究竟編－」（扶桑社）が、２月２日に発売されることが決まった。税込み１８７０円。出版元の扶桑社が２４日、発表し、２種類のカバーも公開された。

　「蒼い炎」シリーズはこれまで２巻が刊行され、合わせて３５万部を超えるロングセラーとなっている。第３巻は世界歴代最高得点を連発した２０１５－１６シーズンを終えたオフシーズンから始まり、度重なるけがなどを乗り越えての平昌五輪での２連覇や、２０年四大陸選手権で男子史上初のスーパースラムを達成するまでの歩みが描かれている。

　副題の「究竟（くきょう）」は「究極に達すること」、仏教用語で「無上」を意味する言葉で、理想のスケートを求めてストイックに境地を目指した羽生さんの姿と重なることからつけられた。また、続編となる「蒼い炎Ⅳ」は今春発売予定で、プロ転向後も歩みを止めることなく羽ばたき続ける羽生さんの姿を追いかけるという。