石川佳純が執念の大逆転勝ち「今日は自分を褒めていい」因縁相手に雪辱8強で吠えた
「卓球・全日本選手権」(27日、東京体育館)
女子シングルス6回戦が行われ、現役最多5度の優勝を誇る東京五輪代表の石川佳純(29)=全農=は、加藤美優(23)=吉祥寺倶楽部=にマッチポイントを握られながらも執念の粘りで追いつき、4-3で大逆転勝ちした。2年ぶりの8強入りを果たし、6度目の日本一へ前進した。
前年も6回戦で対戦し、苦杯を喫していた加藤との因縁マッチ。今回も1-3と劣勢となり、その後もリードされる苦しい展開で9-10とマッチポイントも握られたものの、「どんなに劣勢でもあきらめずに戦おうと決めていた」とミスを恐れない強気の攻めを貫き、追いついた。最終ゲームも劣勢から大逆転を収め、思わず両腕を突き上げて吠えた。
会心の勝利に「毎ゲーム劣勢からの状態だったが、最後まで諦めずに粘って戦えたことがすごく良かった。今日は自分を褒めていい」と自賛。「気持ちが一番大きいと思うし、最後は勇気を持って振り切っていこうと言い聞かせることができた。今まで5回チャンピオンになっているので、その時の精神を忘れず、苦しい時も自分を信じて頑張ろうと思えたのが良かった」と胸を張った。
今回で自身20度目の全日本選手権となった日本卓球界の生き証人。20代では最後の大舞台となるが、「苦しい試合をものにできて、勢いに乗れるのではないかと思う。年齢に関係なく相手にぶつかっていきたい」と気を吐いた。
28日の準々決勝は佐藤瞳(ミキハウス)と対戦する。