男子4強は平均19・75歳 V2懸かる戸上隼輔は世代交代に自負「パリ五輪へ引っ張る」
「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)
男子シングルス準々決勝が行われ、前回王者の戸上隼輔(21)=明大=が田中佑汰(22)=愛知工大=を4-1で撃破し、4強入りを決めた。2連覇へ望みをつなぎ、大会最終日の29日の準決勝は、ともに世界選手権(5月、ダーバン)代表を決めている篠塚大登(19)=愛知工大=と激突する。また、他に4強に残ったのは張本智和(19)=IMG=と曽根翔(20)=彩たま=で、4人の平均年齢は19・75歳。世代交代を印象づける顔ぶれとなった。
王者としての真価が試される大舞台で戸上が地力を示し続けている。パリ五輪代表争いでも上位に食い込んできている難敵相手に、持ち味の攻撃的な卓球を貫徹。「ネガティブなことは考えず、プラス思考で考えて積極的なプレーにつながっている。(昨年の)全日本王者とはいえ、チャレンジャー精神を持ってやっている」と胸を張り、「非常に苦しい試合ばかりを我慢したから今がある。もう一度気を引き締め直して(目指すのは)優勝しかないです」と言い切った。
4強まで勝ち残ったのは同世代ばかり。2連覇が懸かる戸上は「去年はベスト4で僕が最年少だったが、正直、24年パリ五輪に向けては(これが)本来の姿。この世代がパリに向かって頑張っていくメンバーなのかなと自分の中では感じている。この年代が引っ張っていかないとと、ちょっと燃えている状態」と、世代交代に自負を込めた。