川村あんりが優勝 美しいターンで連勝決めた「練習の成果が出ている」

 「フリースタイルスキー・W杯モーグル」(27日、バルサンコム)

 女子の川村あんり(18)=東京・日体大桜華高=が82・25点で優勝した。今季初勝利を挙げた第5戦から2連勝で、通算5勝目。男子で北京五輪銅メダルの堀島行真(トヨタ自動車)は3位。ミカエル・キングズベリー(カナダ)が今季3勝目、通算77勝目をマークした。

 優勝が決まると、身長156センチの小柄な体で何度も跳びはねて喜んだ。川村は「すごくうれしい。自分に必要なことをめちゃくちゃ練習してきた。その成果が出ている」と充実感に浸った。

 2位で迎えた決勝2回目。膝を柔らかく使い、上半身のぶれない美しいターンを披露した。北京五輪女王で最終滑走のアンソニー(オーストラリア)に空中技のエア点で後塵(こうじん)を拝したが、トップのターン点、タイム点で上回り、0・37点差で逃げ切った。

 北京五輪は5位。再出発の今季はここまでの6戦で2勝をマークし、表彰台を逃したのは1度だけだ。地元メディアの取材に流ちょうな英語で次々に応じる18歳は「結果的にも内容的にも、すごくいいものをつくりあげられている」と手応えを口にした。

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