平野歩夢は6位 北京五輪金以来復帰戦も悪条件でスピード乗れず 6年ぶり表彰台圏外
「スノーボード・Xゲーム」(27日、アスペン)
世界のトッププロが集結する招待大会で、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢(24)=TOKIOインカラミ=は6位だった。金メダルを獲得した昨年の北京五輪以来、約1年ぶりの公式戦復帰で、降雪が続き板が走らない悪条件に苦戦した。日本勢は表彰台を逃し、平野流佳(太成学院大)の4位が最高。北京五輪銀メダルのスコット・ジェームズ(オーストラリア)が2連覇した。
初めて五輪金メダリストとして臨んだ平野歩の注目の復帰戦。開始が遅れるほどの降雪の悪条件下でスピードに乗れず、持ち前の高回転技は鳴りを潜めた。この大会では2017年以来の表彰台圏外に沈み、さばさばとした表情で取材には応じず会場を後にした。
6位で迎えた2回目。回転数を上げ、1発目に軸を斜めに縦2回転、横4回転する「ダブルコーク1440」を組み込んだ。今大会で横4回転技を決めたのは平野歩だけ。だが、2発目以降の回転数では圧倒できず、平野流が「歩夢君でもあんなに(板が)走らないことがあるのか」と驚くほど苦戦した。
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での2連覇を目指す中、2月にはスケートボードの世界選手権に出場する。