「江戸川大賞・Ｇ１」（３１日、江戸川）

　最終日１２Ｒで優勝戦が争われた。２コースから差した前田将太（３４）＝福岡・１０２期・Ａ１＝が、４カドから２番差しで迫った石渡鉄兵（東京）を、２Ｍで先に回して差して優勝。２０２１年６月の福岡以来、２回目のＧ１制覇を飾った。通算３７回目の優勝。２着は石渡、３着は３コース山口達也（岡山）。インの長田頼宗（東京）は６着に敗れた。

　前田がレース巧者ぶりをいかんなく発揮。イン長田を、山口が強まくりでつぶしたところをソツなく差し、２Ｍは石渡を冷静にさばいて見せた。「ああいう展開になればな、と思っていた。内側には誰もいないと思っていたけど、さすが石渡さんですね。とてつもなく、うれしい」と喜びをかみしめた。

　昨年は８回の優勝を数えた。「この年齢になって年々、上達しているのかな」と成長を自覚。「毎年、グランプリを近くで見ていて悔しい思いをしてきた。（今回の優勝賞金１０００万円で）いいスタートが切れた。モチベーションを保ったまま走って、今年こそ１８人の方に出たい」と年末の大一番を目標に掲げる。次走は蒲郡の一般戦（２月４～８日）に出場。もちろんスピードは緩めない。