スケートボード日本選手権2連覇・草木ひなの初の世界選手権へ「世界のレベルを知れるチャンス」 パリ五輪選考大会初戦
スケートボード・パーク女子の草木ひなの(14)=AXIS=が1日、千葉県一宮町で練習を公開した。24年パリ五輪選考大会の初戦となる世界選手権(5~12日、アラブ首長国連邦)へ向け、トリック(技)を入念に確認。約1時間半みっちり汗を流した。
草木は8歳でスケートボードを本格的に始め、21年12月の日本選手権では大会初出場ながら初V。さらに昨年11月の同大会では史上初の2連覇を達成した。世界選手権では初めて日の丸を背負って戦う。「自分の実力がちゃんと分かるときだなっていう怖さはある」と不安ものぞかせたが、東京五輪金メダルの四十住さくらや海外選手と戦えることに「世界のレベルを知れるチャンス」と胸を躍らせた。
東京五輪で人気に火が付いたスケートボード。当時草木は大会に出場していなかったため、五輪への興味は全くなかったという。それでも日本一に輝いてからは国際舞台を意識。「パリ五輪だけじゃなくて、Xゲームとか出たい大会がある」とさらなる活躍を見据えた。
1月上旬に世界選手権が行われるドバイの会場に足を運び、約1週間パークの特徴や技のルーティン(構成)を確認。平たんな部分が多くスピードが出にくいため「難しい」と話したが、帰国してからはその会場に合わせた技の練習を行っているという。「ちゃんと調整して自分の滑りができたら」。また新たな10代が世界の舞台で躍動する。