ロコ・ソラーレ〝姉妹対決〟勝った 藤沢五月「対戦相手でも麻里ちゃんの声はよく聞こえる」

 「カーリング・日本選手権」(3日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 1次リーグを行い、女子の北京五輪銀メダルで2連覇を狙うロコ・ソラーレが、午前の試合で、本橋麻里(36)が参加するLS北見との“姉妹対決”を9-7で制した。夜の試合ではフィロシーク青森に3-8で完敗した。ロコ・ソラーレは通算6勝2敗で上位4チームによる決勝トーナメントに進出。大会は男女各9チームで争われ、優勝チームは世界選手権(女子=3月・スウェーデン、男子=4月・カナダ)に出場する。

 大接戦の“姉妹対決”は、“姉”のロコ・ソラーレが粘り強さで勝ち取った。終盤まで譲らない展開が続き、第8エンドを終えて、7-7と同点。第9エンドは互いに点が入らないブランクエンドだった。

 ロコ・ソラーレにとって最終第10エンドは不利な先攻。ただ、繊細なショットを決め続け、相手に難しい最終投を投げさせて2点をスチール。プレーオフ進出が決まる6勝目を勝ち取った。

 スキップの藤沢五月(31)は「最後の最後でいい形が作れた。どちらにでも転がる試合だったけど、いい試合ができた」と笑顔。手に汗握る試合を終え、「見ている方も最後まで分からない、見応えのある試合だったんじゃないかな」と、充実の表情を浮かべた。

 LS北見はロコ・ソラーレの育成チームで、今回が初の日本選手権出場。ロコ・ソラーレの創設者で、18年平昌五輪で銅メダルを獲得した時のメンバーでもある本橋は、今大会はLS北見でサードを務めている。

 かつてのメンバーとの直接対決。藤沢は「今まではチームメートとして声をよく聞いていたけど、対戦相手でも麻里ちゃんの声はよく聞こえる。たくさんコミュニケーションを取ってるなと。学ぶべきところもたくさんある」と、プレー姿に刺激を受けていた。

 プレーオフ進出を一番に決め、優勝で獲得できる世界切符にも近づいた。ただ「何よりも今この瞬間の一投や、今この試合に集中するのが一番」と冷静。「いったん世界選手権は置いておいて、自分たちの試合を楽しみつつやりたい」と、慢心なく頂点を狙う。

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