伊藤美誠 Tリーグでも黒星で悔し涙 村上総監督は労い「スポーツの宿命」全日本選手権後初戦は快勝も

 「卓球・Tリーグ、トップ名古屋3-2日本生命」(4日、貝塚市コスモスシアター)

 プレーオフ進出(3位以上)が懸かる4位の日本生命は3位・トップ名古屋との最後の直接対決で、全日本選手権3冠の早田ひな(22)と伊藤美誠(22)=スターツ=のWエースを投入したが、2-3と痛恨の黒星を喫した。伊藤は第2試合で小塩遥菜にストレート勝利したものの、2-2で迎えた1ゲーム先取のビクトリーマッチでは世界ランク30位の鄭怡静(台湾)に9-11で競り負け、悔し涙を流した。

 第1試合は早田をダブルスで初起用し、森さくらとのペアで先勝を狙ったものの1-2で落とした。続く伊藤はカットマンの小塩に完勝し、第3試合は早田が相手エース安藤みなみを3-1で下したが、第4試合は赤江夏星が鄭怡静に0-3で完敗。ビクトリーマッチに突入し、重責を担った伊藤は4連続ポイントと好スタートを切ったものの、台湾エースとのラリー戦で11-9と競り負け、勝負をものにすることはできなかった。

 伊藤はシングルスで連覇が懸かっていた全日本選手権でまさかの6回戦(16強)で敗退し、涙を浮かべていた。1週間を経て再スタートとなったが、Tリーグではチームを勝利に導けず悔し泣き。早田やチーム関係者から慰められた。

 日本生命の村上恭和総監督は「ダブルスが最も重要で、早田と森で勝って後のシングルスにつなげる想定だったが、ここを落としたのが最終的に敗戦につながった」と誤算を語った。最後ビクトリーマッチを落とした伊藤については「過去の対戦成績は伊藤の方が上回っていたが、相手は第4試合を快勝して体温まっていて、あとネットインも4回くらいあった。不運の負けだと思って、仕方ない、仕方ないと声がけをした」とおもんぱかり、「(ビクトリーマッチ出場者は)負ければ責任を感じるし、勝てばチームを勝ちに導いたという喜びの両面がある。それはどのスポーツにもある宿命」と語った。

 Tリーグは今シーズンから24年パリ五輪代表選考ポイントが付与され、今季は1勝=1点、ビクトリーマッチ1勝=0・5点。前週の全日本選手権を終えた時点で早田が首位を独走しており、伊藤は4番手となっている。プレーオフもポイント対象となるだけに、シーズン残り5試合で浮上を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス