「スポーツクライミング・ボルダリング・ジャパンカップ」（４日、駒沢屋内球技場）

　予選が行われ、女子では２１年東京五輪女子複合銀メダルの野中生萌（２５）＝フリー＝が３位で準決勝に進んだ。男子は同代表の楢崎智亜（フリー）が４位、世界ランク１位の緒方良行（Ｂ－ＰＵＭＰ）は９位で通過した。

　落ち着いた動きで頂点の標的を仕留めた。野中は今大会に向けて髪を赤色に染め、髪形は左右に跳ねた襟足がオオカミの毛先に似ていることが名前の由来のウルフカット。試合中は髪を結んでいるため獣は姿を潜めたものの、全５課題（コース）を登り切る貫禄の全完登。「新しいスタート。思いっきりイメージチェンジしようということで髪は真っ赤になった。全完登で準決勝に進出することができてうれしい」と笑顔だった。