スポーツクライミング 伊藤ふたばが3度目V「うれしかった」唯一の全課題1発クリア
「スポーツクライミング・ボルダリング・ジャパンカップ」(5日、駒沢屋内球技場)
女子決勝が行われ、伊藤ふたば(フリー)が全4課題(コース)を完登し、3年ぶり3回目の優勝を果たした。東京五輪複合銀メダルの野中生萌(フリー)は準優勝だった。
序盤から圧巻だった。伊藤は第1課題をわずか30秒で制すと、第2課題も危なげなくクリア。第3課題は「(手で)耐えることに必死で足が上がらなくて焦った」と笑ったが、それでも決勝6人の中で唯一の全課題一発クリアの“一撃”。完全制覇で日本一に輝いた。
最後の課題を登り切った後は、勝利を確信して笑みがはじけた。「優勝は3年ぶり。今年優勝したいと思っていたのでうれしかった」。左拳を何度も揺らしたガッツポーズで喜びを爆発させた。
今季は2024年パリ五輪の出場権がかかった世界選手権(8月、スイス)が行われる。「大事な大会が控えている。そこに向けて頑張っていきたい」と闘志を燃やした。