楢崎明智が初の日本一 兄・智亜は3位 兄弟そろって表彰台
「スポーツクライミング・ボルダリング・ジャパンカップ」(5日、駒沢屋内球技場)
男子決勝が行われ、21年東京五輪代表の楢崎智亜の弟・明智(めいち、23)=日新火災=が全4課題(コース)中3課題を完登し、初の日本一に輝いた。兄・智亜(フリー)は2完登で3位。楢崎兄弟そろって表彰台に上がった。
長身を生かしたダイナミックな登りを見せた。6人で行われる決勝のトップバッターで登場。第1課題をクリアして流れに乗ると、第3課題まで連続で完登。他の選手では届かないホールド(壁に設置された突起物)に難なく手をかけるたびに、会場からはどよめきが起こった。
第4課題はクリア目前で落下しただけに悔しさをにじませたが、それでも緒方良行(B-PUMP)、藤井快(フリー)、楢崎智亜の世界ランキング1~3位がそろう国内大会で頂点を獲得。明智は「4課題とも運が良かった。得意なタイプがそろっていた。ここ数年W杯に参戦することができなくて、頑張る姿を見せることができてなかった。これからは登りで頑張っている姿を見せることができたら」と誓った。