スケボー12歳・小野寺トップで決勝へ 異次元トリック「『全決め』してやる」

 「スケートボード・ストリート・世界選手権」(4日、シャルジャ)

 2024年パリ五輪の予選対象大会第2戦を兼ねて準決勝が行われ、男子は昨年のマイナビ日本選手権を史上最年少の12歳で制した小野寺吟雲(ぎんう)がトップで上位8人による決勝に進出した。白井空良(ムラサキスポーツ)は4位で突破。45秒間に技を連発する「ラン」を2回、一発技の「ベストトリック」を5回滑って争った。女子は赤間凜音が首位、東京五輪覇者の西矢椛が3位、同銅メダルの中山楓奈(ムラサキスポーツ)が7位で通過した。

 鮮烈なデビューで今大会の話題をさらっている小野寺は、異次元のトリック(技)を次々と繰り出した。東京五輪銅メダルのイートン(米国)ら実力者を上回り、準決勝1位。12歳の少年は「『全決め』してやるという気持ちだった」と瞳を輝かせた。

 ただ一人2回とも85点以上と抜群の安定感を発揮した「ラン」は、板を縦に2回転させながら横にも回す「ダブルバリアル」など高難度の技に成功するたびに歓声が大きくなった。「ベストトリック」1回目は、板を回転させてレールに跳び乗り、着地時にも回す驚異的な複合技でどよめきを誘う。「オリジナルのトリックを見せられて、90点が出てよかった」。時代に先駆けるスタイルで世界に衝撃を与えた。

 初の主要国際大会。決勝も「全決めできるように頑張る」と気負いも迷いもない。

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