楢崎明智が初優勝 188センチの長身生かした パリ五輪での兄弟共演なるか
「スポーツクライミング・ボルダリング・ジャパンカップ」(5日、駒沢屋内球技場)
準決勝と決勝が行われ、男子は楢崎明智(めいち、23)=日新火災=が初の日本一に輝いた。兄で東京五輪代表の智亜(フリー)は3位。女子は伊藤ふたば(20)=フリー=が3大会ぶり3度目の優勝を果たし、東京五輪銀メダルの野中生萌(フリー)は2位となった。
188センチの長身を生かした迫力のある登りを見せた。楢崎明は第1課題から3連続で完登。他の選手では手が届かないホールド(壁に設置された突起物)に手をかけるたびに、会場がどよめいた。初優勝を果たし「決勝に残ることが目標だった。まさか優勝するとは」と驚き。パリ五輪での兄弟共演にも期待がかかるが「まだ実力的に五輪と口にする立場ではない。今は強くなることを意識したい」と足元を見つめた。