引退後2ケ月で焼き肉店オープン 元千代大龍が明かす力士引退後のキャリア形成の重要性「入門前から考えていた」

 1月に焼肉店を開業した元千代大龍の明月院さん
 料理を運ぶ元千代大龍の明月院さん
 肉レープ
3枚

 元小結・千代大龍の明月院秀政さん(34)が7日、1月16日に東京都六本木に開業した紹介予約制の焼肉店「みいとらんど」で取材に応じた。

 都内の一等地にひっそりとたたずむ「みいとらんど」。落ち着いた雰囲気の店内で、まげを結った大男がきりきり舞いと料理を運んでいる。昨年の11月場所で引退したばかりの千代大龍関。「楽しいですよ。やりがいがあります」とにこやかに笑った。

 引退からわずか2カ月と異例のスピードでセカンドキャリアを歩み始めた。「(九重部屋に)入門する前からセカンドキャリアは考えてましたよ」と話す明月院さん。現役時代は週に5度ほど食べていたという大好きな焼肉に携わることを選んだ。

 大相撲の世界は華々しいが、引退してしまえばただの人。土俵を去った後の厳しい現実も数多く見てきた。それだけに、「辞めるときはちゃんと次のプランを考えてから辞めないと。路頭に迷っちゃうし、いくら幕内で多少お金があっても(現役の)相撲取りみたいな生活だとすぐ消えちゃう」と明月院さんは引退後のキャリア形成の大事さを説いた。

 新たな目標もできた。「お相撲さんが引退した後、こっちで雇って肉の切り方から全部教えて上げて、その子が地元に帰ったときにフランチャイズで(店を)出せたら。一人前のオーナーとして育ててあげて僕のお店が広まっていったらと思ってますね」。引退力士の支援と事業拡大を兼ねたビジネスに次の野望を抱いた。

 【焼肉みいとらんど、コース料理紹介】

 10年以上フランスで修行した経験を持つ中村聡司さん(35)が料理人。お店のコンセプトはフレンチと焼肉の融合。1カ月ごとに中村さん考案で、コース料理のメニューを一新するそうだ。

 ◇ランプ・オン・ザ・トースト…コースの最初に出てくる一品。トーストの上にシェフ特製のソースを絡めたランプ肉とパルメザンチーズを乗せている。フワッとしたした食感にチーズの程良い酸味がマッチする。

 ◇72…牛骨、鳥、野菜などを72時間以上煮込んだスープ。素材それぞれのうま味が感じられる優しい味わい。柚子の風味を添えている。

 ◇肉レープ…もちっとしたクレープ生地と大葉の上に赤身のバラ肉を乗せた巻いて食べる料理。うま味、ジューシーさが際立つバラ肉に、大葉がアクセントとなっていて、口の中でしつこさを感じさせない。

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