三浦佳生 唯一の90点台で首位発進 冒頭4回転で着氷乱れても修正力発揮

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(9日、コロラドスプリングズ)

 開幕し、男女ショートプログラム(SP)が行われた。男子は前回3位の三浦佳生(17)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=が91・90点で首位に立った。佐藤駿(明大)は6位、島田高志郎(木下グループ)は10位。女子は22年全日本選手権5位の千葉百音(東北高)が67・28点で日本勢トップの7位。3月の世界選手権(さいたま市)代表の渡辺倫果(TOKIOインカラミ・法大)が8位、吉田陽菜(木下アカデミー)は10位だった。フリーは女子が10日、男子は11日に行われる。

 初優勝へ勢いづく首位発進となった。三浦は冒頭の4回転サルコーで着氷が乱れたものの、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は降りた。最後の4回転-3回転の連続トーループは2・71点の加点がつく出来栄えで決めた。

 リカバリー力を見せて唯一の90点台。「最初の4回転が単独(ジャンプ)になった時にどうなるかと思ったけど、何とかまとめることができた」と胸をなで下ろした。

 今大会は標高1800メートルの高地で行われている。空気が薄く、三浦も最後のジャンプを終えてから呼吸が苦しくなったという。「ショートでこれっていうことは(演技時間が長い)フリーでもっときついことになる。そこが心配」と苦笑い。ただ「みんな条件は一緒。誰がリードするか楽しみ」と勝負を心待ちにした。

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