平野流佳 3連勝で種目別制覇 19日開幕の世界選手権も「優勝できるように」
「スノーボード・W杯ハーフパイプ・最終戦」(10日、カルガリー)
決勝が行われ、ともに昨年の北京冬季五輪代表で男子の平野流佳(20)=太成学院大、女子の小野光希(18)=バートン=が優勝した。2人は3連勝をマークし、それぞれ自身初の種目別制覇を果たした。平野流は88・50点で通算5勝目とした。男子で重野秀一郎(17)=バートン=が自身初の表彰台となる3位に入った。
有言実行で勝利を積み重ねた。今季「目標にしているのはW杯の総合(種目別)優勝」と照準を合わせていた平野流。危なげない滑りで3連勝し、表彰台の真ん中で念願のトロフィーを掲げた。
1回目から余裕を持って84・50点で首位に立つと、見せ場は難度を上げて挑んだ3回目だった。3発目に横回転を一つ増やし、斜め軸に縦2回転、横4回転する「ダブルコーク1440」を組み込んで成功。ルーティンを完遂し、手袋を投げて喜びをあらわにする88・50点の快勝だった。
種目別はこれまで2度2位。参戦5季目でようやく王者の座をつかみ、余勢を駆って19日開幕の世界選手権(ジョージア)に挑む。過去2大会は予選落ち。「いい成績を出せていないので優勝できるようにしたい」と話していた決意をぶつける。