抜群の安定感!小野光希3連笑 「種目別優勝もできて、信じられない」
「スノーボード・W杯ハーフパイプ・最終戦」(10日、カルガリー)
決勝が行われ、ともに昨年の北京冬季五輪代表で女子の小野光希(18)=バートン、男子の平野流佳(20)=太成学院大=が優勝した。2人は3連勝をマークし、それぞれ自身初の種目別制覇を果たした。小野は完成度の高い試技で89・75点をマークし、通算も3勝目。平野流は88・50点で通算5勝目とした。男子で重野秀一郎(17)=バートン=が自身初の表彰台となる3位に入った。
18歳にして今季がW杯参戦4シーズン目。小野は開幕戦で3位に入り、第2戦での初勝利から3連勝と大きく飛躍した。海外勢が手薄だった最終戦も抜群の安定感で貫禄勝ち。「本当にうれしい。勝って種目別優勝もできて、信じられない気持ち」と笑みがはじけた。
1回目に横2回転半技や連続の横2回転技などを華麗につなぎ、トップに立った。2回目はさらに完成度を高めて点数を上乗せ。3年前に初めてW杯の表彰台(2位)に立った「大好きな場所」というカルガリーの地で、成長した姿を示した。
1年前の2月10日は北京五輪の決勝で戦っていた。予選を2位で通過しながら、9位に沈み、悔しさを胸に刻んだ。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ再出発した今季、五輪2連覇で憧れのクロイ・キム(米国)は不在だったが、快進撃で世界にその名をアピールした。