佐藤駿が銅メダル V三浦の「一緒に表彰台に乗ろう」で奮起「去年の自分に見せてあげたい」四大陸選手権
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(11日、コロラドスプリングズ)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)6位の佐藤駿(19)=明大=がフリー178・33点、合計259・14点で銅メダルを獲得した。
冒頭の4回転ルッツを3・78点の加点がつく出来栄えで成功させると、続く4回転-2回転の連続トーループも着氷。単独の4回転トーループも決めて流れに乗った。フィニッシュ後は右手を突き上げて喜びを爆発させると、すぐに氷に倒れ込んだ。
試合後の記者会見で、「去年の今頃は手術だった。この四大陸選手権の3位のメダルを去年の自分に見せてあげたい」と左肩の手術を振り返ってしみじみ。「3位の成績は(優勝の三浦)佳生のおかげだと思う。ショートが終わってから落ち込んでいたんですけど、昨日一緒にゲームをして、そのときに『一緒に表彰台に乗ろうね』と言ってくれた。そのおかげで今日も緊張せずにリラックスしてできた」と感謝した。
SP首位で前回大会3位の三浦佳生(17)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=がフリー189・63点、合計281・53点のともに自己ベストで、17年大会のネーサン・チェン(米国)の17歳9カ月を超える17歳8カ月での史上最年少優勝を達成。SP10位の島田高志郎(21)=木下グループ=はフリー143・79点、合計217・85点で11位だった。