14歳・開心那 「銀」獲得 決勝で切り札決めパリ五輪へ好発進「フルメークできた」

 「スケートボード・パーク・世界選手権」(12日、シャルジャ)

 2024年パリ五輪の予選対象大会第1戦を兼ねて決勝が行われ、女子は東京五輪銀メダルで14歳の開心那(WHYDAH GROUP)が86・66点で初の表彰台となる2位に入った。五輪女王の四十住さくら(ベンヌ)は3位。草木ひなの(AXIS)は4位だった。宮崎県出身で母が日本人の五輪銅メダリスト、スカイ・ブラウン(英国)が90・83点で初優勝。男子はジャガー・イートン(米国)が93・00点で制した。45秒間の試技を3回行い、最も高い得点で争った。

 腰まで伸びた髪をなびかせ、開が軽やかにパークを滑走した。銀メダル獲得の切り札は、決勝に温存していた二つの高難度技。「フルメーク(全て成功)できて、出したいことを出し切れてうれしい」と笑顔が輝いた。

 1回目。空中で縦回転させた板を、手を使わずに両足の裏でコントロールする大技「バックサイドフリップ」を決めて暫定トップに立った。もう一つの武器は2回目の最後に繰り出す。板の先端でコース縁を滑った後、横半回転して滑り降りる「ノーズグラインド・トゥ・リバート」に成功。86点を超え、両手で顔を覆って歓喜に浸った。

 東京五輪では夏季五輪の日本勢最年少出場を果たし、最年少メダル。この1年半で身長は20センチ以上も伸びて167センチになった。体も技術も成長し続ける14歳は「全然プレッシャーはなかった。楽しかった」と滑る喜びも忘れていない。

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