反体制派がIOCに支援要請 ベラルーシのスポーツ選手

 国際オリンピック委員会(IOC)がロシアとベラルーシの選手の国際大会復帰を検討している動きを巡り、独裁的なルカシェンコ政権に苦しむベラルーシのスポーツ界で反体制派の選手がIOCに支援を求めている。ロシアによるウクライナ侵攻を支援する体制派の選手の除外を訴える一方、迫害されてきたという選手自身に競技参加の道を開くようアピールしている形だ。

 選手が政治的な干渉を受けているとしてIOCが2020年、国内オリンピック委員会に暫定処分を科すなどベラルーシは政治にスポーツが巻き込まれてきた経緯がある。選手らが中心となって運営する同国スポーツ連帯財団は50人以上の関係者が署名したとする声明で「大会に参加する権利を与えられ、ルカシェンコ政権による迫害から救われてしかるべきだ」と援助を求めた。

 IOCは「中立」の立場でロシアとベラルーシの選手に大会参加の道を開こうとしているが、ウクライナ侵攻以前から別の問題を抱えるベラルーシでは反体制派の救済が見過ごされているとの指摘がある。

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