柔道男子73キロ級で五輪2連覇の大野将平(旭化成)が19日、奈良市内で行われた野村忠宏さんの競技普及イベント「野村道場」に参加し、約120人の小中学生を指導した。得意の大外刈りや内股を披露し「子どもたちが喜んで、盛り上がってくれたので何より」と笑顔で語った。
31歳の大野は競技の第一線を退く意向を固め、JOCの来年度のスポーツ指導者海外研修事業で英国留学を計画している。3月上旬に今後の活動について説明する記者会見を開く予定で、この日は進退に関する言及を避けた。
子どもたちには「柔道は苦しい部分も多いが、どれだけ諦めずに継続できるかがポイント」と呼びかけた。