リーグワン神戸 POに望みつなぐ劇勝 「自分でも狙うと」李値千金の勝ち越しPG

 試合終了間際、勝利を確信して喜ぶ神戸フィフティーン=神戸ユニバー
 前半、PGを決める神戸・李承信
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 「ラグビー・リーグワン、神戸32-29静岡」(19日、神戸ユニバー記念競技場)

 神戸は最大14点差をつけられたが、終了間際にSO李承信(22)がPGを決めて32-29で静岡に逆転勝ち。接戦を制して4勝4敗の五分に戻し、プレーオフ進出に望みをつないだ。静岡は2勝1分け5敗。東京ベイはWTB木田晴斗(23)が2トライを挙げるの活躍で相模原に60-22で大勝。7勝1分けとした。相模原は3勝1分け4敗となった。

 神戸が劇的勝利で4勝目をつかみ取った。29-29の試合終了間際の後半40分。日本代表SO李が「自分でも狙うと言った」と約30メートルのPGを迷いなく成功させ、今季2度目の2連勝に導いた。

 「みんながあの展開に持ってきてくれたので感謝したい」。敗戦寸前の22-29の後半35分、WTB山下が自陣5メートルライン付近で相手からパスカットすると約70メートルのビッグゲイン。その流れからナンバー8クッツェーがトライを挙げ、李が同点のコンバージョンキックも沈めて土壇場の逆転勝利に一丸でつなげた。

 折り返しの8試合を終えて4勝4敗の6位。5位のBL東京とは勝ち数で並び、勝ち点はわずか2差。4位の横浜(5勝1分け2敗)とは同7差だ。上位4チームによるプレーオフ進出を狙える位置に踏みとどまった。

 今季も開幕戦に敗れ、1月には3連敗も喫した。それでも、李は「粘り強さが出てきた」とチームの変化を実感。次節(26日)は全勝中の埼玉戦で、ジャパンでは定位置争いをするSO松田や山沢とも対峙(たいじ)する。「誰も神戸が勝つと思っていないと思う。でも自分たちは何も失うものはない。(代表としては)ライバル争いもあるが、自分のプレーにフォーカスして楽しんで勝ちたい」。絶対王者の連勝を止めて、勢いを加速させるつもりだ。

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