スノボ19歳・三木つばき初優勝 アルペン種目で男女通じて初快挙 涙浮かべゴール

 「スノーボード・世界選手権・パラレル大回転」(19日、バクリアニ)

 女子で、昨年の北京冬季五輪代表の三木つばき(19)=キャタラー=が初優勝した。日本勢のアルペン種目制覇は五輪と世界選手権で男女を通じて初の快挙。世界選手権では2015年大会女子パラレル大回転での竹内智香(広島ガス)の3位が最高だった。

 感情を抑えられない。初の世界一が決まるゴールラインを越え、高々と両腕を突き上げた三木。この1年の成長を示し「たくさん苦しいことがあっても、こういう楽しいことがあるからやめられない」と目に涙を浮かべた。今大会は赤と青のコース差が歴然で、決勝は不利とされる赤コース。北京五輪2位のダニエラ・ウルビング(オーストリア)を相手に序盤で出遅れたが、「諦めずに自分の滑りたいように滑る」と信念は揺るがない。中盤で逆転して頂点をつかみ取った。

 親元を離れて日体大に入学した今季は、日本代表の強化体制が変わりコーチ不在で迎えた。自ら海外の選手らに交渉し、支援スタッフも探した。ワールドカップで表彰台に届かず、1月末にくじけかけたが「結果が出ていない時に、それでも応援していると言ってくださる方がすごく多かった」と奮起した。

 3年後の五輪へ再出発した19歳の新女王。「これでもっと日本のスノーボード・アルペン界が活気づいてくれたら」と頼もしく歴史に名前を刻んだ。

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