女子バスケ名門シャンソン化粧品が謝罪 李HCと藤岡麻菜美ら7人の選手退団を発表「方向性の違い」 昨年末から大量欠場の異常事態
バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品が22日、ホームページを更新。元日本代表の藤岡麻菜美、日本代表候補の野口さくらら7人の選手と李玉慈ヘッドコーチの退団を発表し、謝罪した。チームの声明は次のとおり。
「シーズン途中ではありますが李玉慈ヘッドコーチ、並びに、合計7名の選手が退団しましたのでお知らせいたします。なお、今シーズン終了までの間、鵜澤潤アソシエイトヘッドコーチがヘッドコーチを務めます。
李ヘッドコーチは一昨年にチームに復帰した後、若いチームを牽引し、昨シーズンはプレーオフ・セミファイナル進出に貢献し、また、藤岡麻菜美、千葉歩、野口さくら、大沼美琴、宮坂桃菜、北村悠貴、栗林未和(敬称略、背番号順)の7選手(以下「7選手」と表記します。)は、これまで自身の能力を最大限発揮し、チームのために尽力してくれました。
今季、チームは高い目標を掲げ切磋琢磨してまいりましたが、方向性の違いにより7選手は退団いたしました。また、李ヘッドコーチは、今回の選手退団という混乱を招いたことの責任をとって辞任いたしました。
シーズン途中に有能な選手・ヘッドコーチを失うことは誠に残念であり、慰留に努めましたが、最終的には各人の意向を尊重することになりました。
ご声援いただいておりますファンの皆様には大変申し訳なく、また、チームとしても誠に残念な限りですが、これまでの貢献に対して心より感謝申し上げます。
現在、チームはプレーオフ進出に向け大事な時期を迎えています。残った選手・スタッフが一丸となり、目標に向けて全力で戦い抜くことをここに表明いたします。
引き続きシャンソン化粧品シャンソンVマジックに温かいご声援を賜りますようお願い申し上げると共に、ファンの皆様へのご報告が遅れ、多大なるご心配をおかけしたことにつきまして、心より深くお詫び申し上げます。
シーズン終盤の大事な時期ですので、本件に関し、スタッフ・選手に対する取材・質問はお控えいただくようお願い申し上げます」
シャンソン化粧品の公式ホームページ及びWリーグのホームページには、所属選手18人の記載があるが、直近の1月22日トヨタ紡織戦はわずか8人で戦うなど、昨年末から7~8人で試合に臨む異常事態が続いていた。
試合に帯同しない選手についても、昨年末までは「コンディション調整のため」などと理由が明記されていたが、年明け以降は「不帯同となります」のみの記載。年明けから李HCは帯同しておらず、鵜沢アソシエイトヘッドコーチが代行を務めていた。Wリーグは2月10日にシャンソンに対して、情報公開を求めていた。
シャンソン化粧品女子バスケットボール部は、1962年に創部した名門。旧日本リーグでは通算13度の優勝を誇り、1999年から始まったWリーグでも初代女王に輝くなど3度頂点に立っている。現在はWリーグ7位につけている。