みまひな擁する日本生命、最終戦で逆転プレーオフ決定 伊藤美誠は涙経て歓喜「本当なんだ」崖っぷちからV5望み
「卓球・Tリーグ、日本生命3-1日本ペイント」(26日、守口市民体育館)
女子4位の日本生命が、今季最終戦で3位の日本ペイントとプレーオフ(3位以上)進出を懸けて直接対決し、3-1で勝利した。勝ち点39で並んだが、獲得マッチ数の差で3位以内が確定。全日本選手権3冠の早田ひな(22)、東京五輪代表の伊藤美誠(22)=スターツ=のWエースがフル回転の活躍でプレーオフ進出を決め、5連覇への望みが復活。シーズン中に悔しい負けも経験した伊藤は「何回も泣いたが、正直すごくうれしいです」と笑顔で締めくくった。
王者チームが崖っぷちから劇的な逆転を果たした。4連覇中の日本生命は今季勝ち点が伸び悩み、自力でのプレーオフ進出が一時消滅していたが、前日に日本ペイントが敗れたことでチャンス到来。第1試合のダブルスは早田が赤江夏星とのペアで芝田沙季・大藤沙月組を破って先勝。シングルスは第2試合で早田が横井咲桜をストレートで下し、第3試合は伊藤美誠が岡田琴菜を攻略してチームの勝利を決めた。
今季Tリーグに初参戦した伊藤は、1ゲーム先取のビクトリーマッチなど特殊ルールの中で敗れて涙することもあったが、最後は笑顔で締めくくった。コートインタビューでは「今(プレーオフ進出決定を聞いて)本当なんだと。本当かなという感じだったが、実感が湧いてきた」と、半信半疑から歓喜を確信。「(チームは)すごく苦しい展開で、最後に私が負けてしまったことが2回あって、(戦況への影響が)大きくて何回も泣いたが、(今は)すごくうれしいです。皆さんで勝利をつかめたことがうれしい」と声を弾ませた。
5連覇への可能性が復活し、3月22日のプレーオフ準決勝ではトップ名古屋と対戦する。伊藤は自身初のプレーオフに向けて「1つ1つのみんなの頑張りが身になった。プレーオフでは対戦したかったチームと対戦できるので、もう思い切ってやるだけ。みんなで頑張りたい」と闘志を燃やした。