スノボ快挙Vの三木つばき、資金難で苦悩も「試合に出られるかも不安だった」自ら交渉しスロベニアで活動

 2月のスノーボード世界選手権(ジョージア)で、女子パラレル大回転を日本勢として初優勝した北京五輪代表の三木つばき(19)=キャタラー=が1日、遠征先のスロベニアからオンラインで取材に応じた。日本勢のアルペン種目制覇は五輪・世界選手権で男女を通じて初の快挙となったが、「12月からのW杯では納得いく結果が出ない中、大きな舞台で優勝できたのはいい経験。五輪も4年に一度で頻繁に行われない。ここ一発で力を出し切ることが今後必要になるが、そういう意味でもすごく良かった」と充実した表情で振り返った。

 競技に打ち込むための苦悩も絶えなかった。今季は日本代表の強化体制が変わり、コーチは不在。主戦場である欧州で活動するための資金面でも苦労したといい、自ら各方面に交渉した。現在は協力してくれる海外選手とそのスタッフの下、スロベニアを拠点に練習しているが、競技体制を整えるだけでも精いっぱいだったといい、「(シーズンの)ギリギリまでやっていて、試合に出られるかも不安だった」と告白。それでも、自ら考えながらの調整方法でビッグタイトルを手にしたことで自信が湧いてきた様子で、「まだまだ改善点はあるが、方向性は間違ってなかったのかなと、安全材料になる。3年後の五輪へさらに高みを目指していけたら」とうなずいた。

 26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ大きく弾みをつけた19歳の新女王。「(五輪は)3年後に迫ってきている。時間はあるようでない。今回の世界選手権優勝を力にして、勝ったことも負けたことも糧にして必ず優勝したい」と力を込めた。

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