森重航「悔い残る」好タイムも笑顔なし3位 北京五輪銅メダリストの負けん気むき出し
「スピードスケート・世界選手権」(3日、へーレンフェイン)
男子500メートルは昨年の北京冬季五輪銅メダルの森重航(専大)が34秒48で3位となった。村上右磨(高堂建設)が34秒51の4位、新濱立也(高崎健康福祉大職)は9位。18歳のジョーダン・ストルツ(米国)が34秒10の快記録で制した。また、団体追い抜きの日本は堀川桃香、菊池純礼(ともに富士急)、佐藤綾乃(ANA)の女子が2分57秒30で2位に入った。
森重は34秒48と高水準のタイムで3位。北京五輪銅メダリストの実力を示したものの、表彰台でも笑顔は少ない。「うれしい気持ちはあるが悔いが残る」と無念さをにじませた。課題の100メートルを全体3番目の9秒53で通過。だが中盤以降が物足りず「引き気味になり、体重を乗せられなかった」と振り返った。優勝したストルツは四つも下の18歳。普段は冷静な男が「負けたくないという気持ちが一層芽生えた」と負けん気をむき出しにした。