ラグビー日本代表フィフィタ「いつか勝てると諦めない」 所属の花園がリーグワン開幕から10連敗
「ラグビー・リーグワン、花園29-38相模原」(5日、花園ラグビー場)
日本選手権で過去3度優勝の近鉄を母体とする名門花園が、開幕から10連敗を喫した。1部に昇格初年度同士の対決。前半34分に、この日はWTBで出場した日本代表シオサイア・フィフィタ(23)の今季初トライなどで一時は2点差に迫ったが、ディフェンスミスなどで突き放された。
フィフィタは「諦めず、いつか勝てるんだという気持ちで頑張って、次は勝ちたい」と10連敗の結果に気持ちを奮い立たせた。この日のトライは、CTBステイリン・パトリック(30)からのキックを好捕し、体を回転させて相手の防御を交わして奪った。
技ありのトライは「代表で(CTBではなく)WTBを経験させてもらい、チームのために教えてもらってきた」と言い、フィジカルだけに頼らない攻撃の新境地を開いた様子。半年後に迫ったW杯へ向けて「いいタイミングで(チームでも)WTBをやらせてもらっている。1試合1試合集中していきたい」と大舞台も見据える。
一方、10連敗に水間良武監督(44)は「ケガ人が多くてメンバーがそろわないが、少しずつ帰ってきたメンバーでチーム力も上がっている。まだまだ伸びていく」と前を向いていた。