高木美帆3位 日本勢最多タイ!大会通算10個目メダル 滑りに迷いも「挑みにいく」
「スピードスケート・世界選手権」(4日、へーレンフェイン)
女子1000メートルで昨年の北京冬季五輪金メダルの高木美帆(28)=日体大職=は1分14秒37で3位だった。ユタ・レールダム(オランダ)が1分13秒03で快勝した。高木は前身の世界距離別選手権と合わせて大会通算10個目のメダルとなり、男子短距離で活躍した清水宏保と並んで日本勢最多となった。男子1000メートルは18歳のジョーダン・ストルツ(米国)が1分7秒11の好記録で制し、500メートルとの2冠を達成。新濱立也(高崎健康福祉大職)は1分8秒92で12位、小島良太(エムウェーブ)は16位。
レース後、高木は現状への物足りなさを率直に表現した。「自分の滑りに迷いがある。昨季までできていたことが、できていない部分がある」。3位を確保し、大会通算10個目となる節目のメダルにも首をかしげた。
200メートルの通過は全体10番目。中盤以降も本来の伸びを欠き、オランダ勢に屈した。「今まで1000メートルで持たないという感覚はなかったが、今季はある」と体力面の不安を明かす。個別活動により練習はチームメートがおらず、3000メートルと団体追い抜きを回避することが多かった影響にも言及。翌日にレースを残す中では珍しいことだ。
表彰台に立ちながらも、満足できない領域にあるのが今の高木だ。「ここまできたら必要なのは、足を止めない気持ち。挑みにいく姿勢は貫きたい」と自らを奮い立たせた。