大迫傑 貫禄6分台「タイムよかった」 1年7カ月ぶり国内レースでMGC出場権獲得

 「東京マラソン」(5日、東京都庁前~東京駅前)

 男子は前日本記録保持者の大迫傑(31)=ナイキ=が2時間6分13秒の9位で、24年パリ五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、10月)出場権を獲得した。優勝は、デソ・ゲルミサ(エチオピア)。

 パリ五輪へまずは前進した。現役復帰後初の国内マラソンとなった大迫は35キロ時点まで先頭集団でレースを展開。終盤に右脇腹痛による失速はあったものの、2時間6分台でゴールする貫禄の走りでMGC出場権を獲得した。「タイムが非常によかった。対応できなかったところはトレーニングを積み上げていく上で改善していきたい」とうなずいた。

 東京五輪後に一度引退したが、昨年2月に復帰を表明。今大会は1年7カ月ぶりの国内マラソンだった。同五輪では無観客だっただけに「沿道の方が多かった。コロナが明けて応援していただけるのは非常にうれしい」と感慨深げだった。

 3大会連続の夢舞台出場が懸かった大一番のMGCへは「出場するかまだ確定していない。一回休んでから」と明言を避けた。レース後に行われたMGCチケット贈呈式は欠席。大会側は「体調不良のため」と説明した。

 もちろん出てくれば有力候補の一人。「MGCでもたくさん応援してもらえるように。いろんな選手が応援してもらえるように盛り上げていきたい」。大迫は闘志を漂わせていた。

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