柔道・斉藤立 GS大会決勝苦杯も「いい弱点見つかった」5月世界選手権へ収穫「絶対勝てる自信ついた」
柔道男子100キロ超級の斉藤立(20)=国士舘大=が7日、準優勝したグランドスラム・タシケント大会(ウズベキスタン)から羽田空港に帰国した。決勝はユスポフ(ウズベキスタン)に大内刈りをかけた際、力づくで強引に返され、そこから抑え込まれて苦杯。「悔しいが、いい弱点が見つかった。落ち込むこともない」と5月の世界選手権(ドーハ)を見据えて前を向き、「世界選手権は絶対に勝てるなという自信がついた。海外のああいう規格外の力の選手には、体(の力)じゃなくて柔道(の技術)で繊細な緻密なところを積んでいけば投げられる。ものすごく悔しいが、これを原動力にして努力していくしかない」と発奮材料にした。
帰国フライトではぐっすり眠って疲労回復したという。同便にはレスリング日本代表や、スピードスケートの世界選手権に出場した日本代表チームも一緒に乗り合わせたが、斉藤は取材対応後に日本スケート連盟に依頼され、22年北京五輪銅メダルの森重航(22)=専大=との2ショットが実現。2人でスタートの構えをしたり、柔道の組み合うポーズをするなど若手ホープ同士でコラボしたが、柔道界の星は「恥ずかしいっす」と照れ笑いしながら小走りで帰途に就いた。