フィギュアスケート男子で五輪２連覇の羽生結弦さん（２８）が座長を務めるアイスショー「羽生結弦　ｎｏｔｔｅ　ｓｔｅｌｌａｔａ」が宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで１２日まで開催される。１１日で東日本大震災から１２年。羽生さんも１６歳だった当時、練習拠点だったアイスリンク仙台で被災した。

　節目の日に多くの人の前で演技をするのは初めて。特別な思いは強く「正直すごく緊張します」と話していた。自身のＹｏｕＴｕｂｅにはこの日、東日本大震災の鎮魂歌「天と地のレクイエム」の演技動画を公開。世界中から大きな反響を集めている。

　ショーのタイトルでもある「ｎｏｔｔｅ　ｓｔｅｌｌａｔａ」は白鳥を表現するプログラム。「この『ｎｏｔｔｅ　ｓｔｅｌｌａｔａ』が皆さんにとって、少しでも希望となりますように」－。優雅に羽を広げる白鳥の舞いに、被災地への祈りと希望を込めた。