スピードスケート・高木美帆、同学年・大谷翔平から刺激「純粋にすごい」二刀流挑戦する姿に勇気「私も頑張ろうと思えた」
スピードスケート女子で22年北京五輪金メダリストの高木美帆(28)=日体大職=が12日、欧州遠征を終えて成田空港に帰国した。世界選手権(オランダ)では2種目で銅メダルを獲得。これで大会通算メダル数が清水宏保の10個に並び日本勢最多となったが、現状には物足りない様子で「私の中ではメダルの数や色というより(レースの)中身だったり、自分ができていないことが明らかになった大会だった。結果に対してうれしい気持ちは持てていなくて、どちらかというと悔しい思いが大きい」と振り返った。
また、現在開催中の野球のWBCについての話題では「(スポーツに関する)全部の話題をかっさらっていると聞いています。すごいですよね」と、注目度の高さに感嘆の声をあげた。
中でも、同学年の大谷翔平(28)=エンゼルス=の活躍について「純粋にすごい」の一言。米・大リーグ移籍前から、投打の二刀流に挑む姿に共鳴する思いがあった様子で「(二刀流が)難しいと言われていた時期もあったが、難しいことに挑戦されている姿勢には私も刺激をもらった」と高木。昨年の北京冬季五輪では自身も異例の多種目に挑戦したが、「(大谷の活躍に)勇気だったり、私も頑張ろうと思えたことも多かった」と明かした。
自身は今季からナショナルチームを離れ、身の周りの雑務も自身でこなしながら、恩師のヨハン・デビットコーチと二人三脚で活動している。独立して苦難も経験しながら最初のシーズンを終えたが「後悔したことはない。いい時間を過ごせた」と言い切り、「まだ(独立の)決断をダイレクトに結果に結びつけることができなかったので、また今季得られたことを修正していきながら(来季へ)進んでいきたい」と総括した。