藤井直伸さん 31歳、早すぎる別れ 東レ・高橋 無念さつづる「運命とは何か」 がん闘病中もチーム思い活動
バレーボール男子東京五輪代表の藤井直伸さんが3月10日に死去したことが12日、分かった。所属の東レが発表した。31歳だった。藤井さんは2022年2月に自身のインスタグラムで胃がんのステージ4と医師から宣告されたことを公表。闘病中だった。
東レのチームメートだった日本代表の高橋健太郎は、訃報を受けてインスタグラムを更新。「天命とは、運命とは何か。藤井さんほど明確な目標を立て、夢に向かって強く太く生きている人間に限ってなぜ、世の中は無情だと思ってしまいます」と、無念さを吐露した。
胃がん公表後も、チームにとって、藤井さんの存在は大きかったという。「彼と共に切磋琢磨し、過ごすことができた6年間で僕はバレーボールプレイヤーとしても人としても成長させていただきました。
また自身の闘病中、チームの心配、更にはチームメイト一人一人に目を向けてアドバイスや声がけする姿。普通の人間では悲観的になり周りの事など考えられなくても当然な状況下においても、人に与える事をやめない彼の人間力、愛情の深さ、力強さを最後まで感じました。
生前に彼が残してくれた沢山の言葉、思いを胸に、今後の生を全うしていきたいと思います」と、感謝をつづった。
そして、「また、長きにわたり昼夜を問わず一緒に闘病を支えてこられた御家族の皆様、お悔やみを申し上げます」と、御家族に思いを寄せ、「最後になりますが、ファンの皆様の心の中にも、藤井さんが残してくれた数々の言葉、思い出、功績、そして藤井直伸という存在がずっと輝き続けていく事を願います。
“心は一つ”
藤井直伸さんこれまで沢山ありがとうございました。いずれまた会いましょう」と、結んだ。