バレー東京五輪代表の藤井直伸さん死去、31歳 川合俊一会長「悲しみでいっぱい」

 バレーボール男子の日本代表選手として2021年の東京五輪に出場した藤井直伸(ふじい・なおのぶ)さんが10日に死去した。31歳。所属するVリーグ1部の東レと、日本バレーボール協会が12日に発表した。昨年2月に自身のインスタグラムで「胃がんのステージ4」であることを公表していた。宮城県出身。

 宮城・古川工高から順天堂大を経て東レ入り。2017年から代表に選ばれ、攻撃を指揮するセッターとして活躍した。胃がん公表時は「前を向いてこの病気に打ち勝つという強い意志を持っている」とつづっていた。女子元日本代表でセッターだった佐藤美弥さん(33)と21年に結婚した。

 日本バレーボール協会の川合俊一会長は追悼のコメントを発表。「突然の訃報に言葉が見つからない。日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱい」と沈痛な思いを吐露した。

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