鈴木亜由子 自己ベストの名古屋ウィメンズから一夜「ホッとした気持ち」地元好走で「再スタート」パリ切符へ意欲
12日の名古屋ウィメンズマラソンで2時間21分52秒の自己ベストを出して日本勢最高の2位に入った鈴木亜由子(31)=日本郵政=が13日、レースから一夜明け、名古屋市内で報道陣の取材に応じた。地元・愛知で好走し、「ホッとした気持ちと周りの方も喜んでくださったのでそれが何よりうれしいです。地元の大会だったのでみなさん楽しみに見てくださっていましたし、少しでも思いが伝わっていたらうれしい」と笑顔だった。
2位集団の中で25キロから前に出ると、31キロでロングスパートをかけて後続を引き離した。「ゴール直後はこれまでのマラソンと比べると元気だったんですけど、一夜明けて多少ダメージは感じています」としながらも、「全身に疲労が出ているので、体全体を使えたレースだったのかな」と手応えがある。
21年東京五輪は19位で悔しい思いをしたが、昨年のベルリンマラソンで当時の自己ベストを6分以上更新する2時間22分2秒を出すと、名古屋ウィメンズマラソンでさらに記録を塗り替えた。「ベルリンの時も再スタートと思ったんですけど、ここでも再スタート」と気持ちも上向きだ。
24年パリ五輪選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、10月)へ、弾みになるレースでもあった。勝負の舞台へ、「MGCは選考レース独特の雰囲気がある。これまでの勝負勘を発揮してパリの切符をつかみたい」と意気込んだ。