朝乃山が逸ノ城に敗れる 幕内V経験者対決に上手投げで屈す 初黒星「上手取れないまま前に。悪い癖」
「大相撲春場所・4日目」(15日、エディオンアリーナ大阪)
元大関の十両朝乃山(高砂)が逸ノ城(湊)に上手投げで敗れて、初黒星を喫した。トップは全勝で湘南乃海(高田川)、逸ノ城の2人となった。
朝乃山は鋭い立ち合いから右四つで追い詰めるも、土俵際で左上手を奪われて投げ出された。「立ち合いは悪くなかったが、上手を取れないまま前に出たのが悪い癖。体が伸びきっていたのでそこがだめだった」と唇をかんだ。
朝乃山は19年夏場所を、逸ノ城は22年名古屋場所を制している幕内V経験者同士の一番。合口は朝乃山の2戦全敗だった。前回対戦は平成19年春場所。自身が休場中には逸ノ城は初Vを経験した。
1敗に後退したものの、再入幕へ「変わらず目の前の一番に集中するだけ。明日から切り替えて自分の相撲を取りきるだけです」と前を向いた。