朝乃山が十両初の元大関対決制す「今があるのは栃ノ心関のおかげ」2年ぶり対戦に感慨

朝乃山㊧が寄り切りで栃ノ心を下す ※※ =エディオンアリーナ大阪
 元大関対決を制して1敗を守った朝乃山(左)=撮影・和田康志
 十両最後の一番で実現した朝乃山と栃ノ心(手前)の元大関対決(撮影・和田康志)
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 「大相撲春場所・5日目」(16日、エディオンアリーナ大阪)

 十両では初めてとなる元大関対決は、朝乃山(高砂)が栃ノ心(春日野)を寄り切り、4勝1敗とした。立ち合いですぐに左上手を取り、右四つから一気に土俵の外へ運んだ。「下から下からという気持ちでいった。がっぷり組むとキツいと思った。上手を取って頭をつけて攻めていこうと思った」という狙い通りの相撲だった。

 栃ノ心とは2021年初場所以来約2年ぶりの対戦。「今日の相撲だけじゃなく、ずっと本場所では取っていた。巡業では右四つをよく教えてもらった。まだまだ自分の右四つは下手ですけど、今があるのは栃ノ心関のおかげでもある」と感慨をにじませた。

 前日は逸ノ城に敗れ、今場所初黒星。母からLINEで「明日あるから、また切り替えて頑張ってね」と励まされた。毎日送られてくるという母の言葉も活力源。「悔しかったけど、落ち込んでいるヒマはないし、寝て起きればまた取組が来るので。変わらず前に出る自分の相撲を取っていきたい」と再進撃を誓った。

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