石井琢朗氏 次女さやかのテニスプロ転向会見同席でガチガチ「娘以上に緊張してる」尊敬する選手はお父さん
プロ野球DeNA・石井琢朗コーチ(52)の次女で、女子テニス選手の石井さやか(17)が20日、プロ転向を発表した。21日付で株式会社ユニバレオと所属契約を結ぶ。横浜市内で行われた会見には琢朗氏も同席したが、「隣で会見を聞いていて娘以上に緊張しています」とこわばった表情。「自分の34年前の大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)入団発表を思い出していた。その時の両親の心境が、今の僕の心境なのかなという感慨深い気持ち。関係者の皆さま、本当にありがとうございます」と感謝を込めた。
まな娘の門出を祝福するとともに、同じプロアスリートとして心配もにじませた。「世界で活躍する娘の姿を僕自身も楽しみにしている。周りを勇気づける、笑顔にする選手になってほしい。一元プロアスリートとして、また一ファンとして応援していければ」と期待を込めつつ、プロの厳しさを知る者として「(娘は)小さい頃からプロになりたい、グランドスラムで優勝したいと目標にしてきて、それが家族の夢になり、やっと目標のスタートラインに立てた。明日からのプロ活動こそ自分の実力で勝ち取っていかないといけない戦い。(上に)上れるかは本人次第」と語った。
石井は2005年8月31日、東京都出身。5歳からテニスを始め、9歳の時に全豪オープン、ウィンブルドンを観戦したことを機にプロテニス選手を志した。家族の後押しも受け、現在は米・IMGアカデミーを練習拠点に腕を磨き、昨年はジュニアの部で四大大会初出場。今年の全豪オープンではジュニアの部で4強入りを果たした。また、昨年11月の国別対抗戦、ビリー・ジーン・キング杯で日本代表に抜てきされるなど、ホープとして期待されている。
石井自身も会見で緊張を隠せなかったが、憧れの選手には元世界ランク1位のプリスコバ(チェコ)を挙げつつ「私のお父さんもすごく尊敬する選手。すごく努力をする人。1人の選手としてすごく尊敬している」と照れながら明言。プロとしての目標は「グランドスラムで優勝すること」と決意を込めた。